日刊ニュース

2014.02.06 のニュース

円高で先物は小幅下げ 灯油は在庫調整の時期に~天候次第では波乱含みも~

原油はWTIが96~97ドル/バーレル、ドバイが102~103ドル/バーレルで推移、為替が101~102円/ドルと円高に転じていることから、先物はガソリンが78円/リットル、灯油が77円/リットルと小幅な値下がりをみせている。灯油の先物は80円相場を割っているが、業転は80円を維持している。だが、今後の天候に左右されるため、暖かい日が続くと売り急ぎも出そうである。減販のため在庫は高水準であるが、これから在庫調整の時期となる。末端市況はSS店頭が100円相場を維持しており、目玉商品としての安値販売は姿を消している。ガソリンは仕切価格が据え置きと小幅下げとなっているため、末端市況は上げ止まりとなっている。減販となっていることから、業転、先物が値下がりすると、先取りしての値下がりが心配される。
 ガソリン、灯油の販売が不調であるため、販売業者の業績は厳しいものとなっている。
 高値感による消費節約に加え、灯油は暖冬の影響により大幅な減販となっており、12月のガソリン販売は前年同月比で3.2%減、灯油は14%減となっている。1月も減販傾向が続いているため、販売業者に焦りも出ているが、仕切価格は据え置きが続いていることから市況維持に努めている。
 ガソリンは街道沿いではボトム価格157円/リットルを狙っているが、若干下回るものの154~155円を維持している。安値キャンペーンでは150円割れも散見するが、価格競争になるほどには浸透していない。
 灯油は暖冬気味であるが、末端市況は100円/リットル相場を維持している。だが、今後の気温次第では波乱含みとなってくる。本格的なシーズンは2月末であり、3月に入ると在庫調整の動きが出るため、見切りをつけて売りに出ることも予想される。
 最近では3~4月まで冷え込むケースもあるため様子をみることになるが、在庫を持ったままシーズンを終えると損失を抱えることになるため、これから駆け引きが続くことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE