日刊ニュース

2014.02.14 のニュース

原油上昇と冷え込みで 値上がりへ方向転換~大雪で灯油需給は締まる~

原油価格はWTIが100ドル/バーレル、ドバイが105ドル/バーレルへと値上がり、為替が102円/ドルで推移しており、先物はガソリンが79円/リットルと前週に比べると2円程度値上がりしている。仕切価格は、JX、EMGが値下がりとなったため、ガソリンの末端市況は値下がりが予想されているが、先行きは値下げが見込まれる状況に変わってきた。そのため販売業者の対応も直ちに値下げすることなく様子待ちとなり、市況維持に努める方向にある。灯油は、8日の大雪と冷え込みで出荷増が見込まれるのと先物も78円へと値上がりしており、暖冬で値下がりが心配されたが、一転して末端市況も横ばいで推移している。
 暖冬予想から、関東地区は8日に大雪となり、灯油が増販となるなど一転して需給状況が変わってきた。ガソリンも仕切価格が値下げ、据え置きとなり、末端市況も値下がり気味となってきたが、厳しい冷え込みから先物は灯油、ガソリンは値上がりとなってきた。
 原油価格もWTIは株価の上昇などで反発しており、99~100ドルに乗せている。これにブレント、ドバイが反応するかたちで値上がりする方向となっている。
 国内は急な冷え込みで灯油が反発、これにガソリンも連動して値上がり気味となってきた。
 ガソリンの末端市況は、石油情報センターの調査価格は小幅な値上がりが続いたが、1月27日には8週ぶりで上げ止まりから小幅な下げに転じたのと仕切価格も8日から値下げに転じたため、加速して値下がりすることが心配された。しかし、厳しい冷え込みから値下がりがくい止められそうとなってきた。
 2月に入るとガソリン販売が落ち込み、灯油もシーズン終了に近づき、下落が心配されたが、大雪と冷え込みの影響で市況は締まってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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