2014.02.26 のニュース
ガソリン下落傾向 大雪の影響で減販続く~増税転嫁で準備体制へ~
ガソリン市況は下落傾向をみせている。仕切価格が小幅値下げとなったことを反映しているが、首都圏の街道沿いでは155円から153円、安値は150円台の攻防となり、セルフでは150円を割っている。2回目の大雪により車の利用が減少したため、ガソリンは減販傾向をみせており、市況も下落傾向をみせている。大雪による冷え込みで灯油は出荷増となったが、ガソリンはマイナスとなった。そのためか灯油の在庫は取り崩しとなっているが、ガソリン在庫は横ばいで推移している。ガソリンは減販となっている。全国的には減販によってSSは減少しているが、残ったSSでは販売を維持するか、増販となっているため、適正マージンを確保することでSS経営を継続している。だが4月の消費税増税の転嫁が大きなヤマ場を迎える。価格競争を中止して安値物を底上げして増税転嫁の準備体制に入る時期にきた。
ガソリンの仕切価格は、22日からJX、昭和シェルが据え置き、出光が80銭/リットルの値下げと分かれた。
末端市況は維持する方向にあるが、結果的には値下げ傾向をみせている。2月に入っても小幅な変動に止まっているが、下げ局面となっている。
街道沿いSSでは、ボトムは155円を下回るSSも増加しており、セルフの安値は150円を割っており、140円台も増加している。
原油価格はドバイで107ドル/バーレルと小幅な値上がりとなっているが、高止まりが続いている。為替も102円/ドルで推移しているため、仕切価格は小幅な反動をみせている。
このまま3月入りとなるのか、原油価格の動向が注目されるが、3月末には設備処理も完了するため、需給はタイトになるのと、4月からは消費税の増税転嫁に取り組むため準備に入ることになる。増税転嫁となると安値を底上げすることで発射台を高めて4月1日から増税転嫁に取り組むことになる。
そのためには、これからは市況を安定化させることがポイントとなるため、価格競争をやめて市況の再構築に取り組む時期にきた。