日刊ニュース

2014.03.03 のニュース

ガソリン 立て直しのチャンス 設備処理が完了、定期修理入り ~増税の仮需要が発生~

ガソリンは3月商戦入りとなる。3月末で設備処理が完了するため、需給は安定して推移するものとみられる。加えて、春の定期修理に入るため、先行き減産が見込まれるのと、消費税増税を前にして仮需要が発生するため供給増は解消されるものとみられる。ガソリン需給は、在庫数量が200万キロリットル程度で安定して推移しているため、各社の販売方針によって大きく影響される。定期修理を前に市中買いに出れば需給は締まり、業転も値上がりすることになり、末端市況も下げ止めから反転する。また、好天候が続けば春の行楽で増販が期待されるが、3月末には消費税増税を前にして仮需要が発生するため需給は確実に締まるのと、増税対策で市況を立て直す動きがでるものとみられる。
 ガソリン市況は小幅な値下がりが続いているが、下げ止めから反転する方向となりそうである。原油価格はドバイで106~107ドルで前週に比べ小幅な値上がり、為替は102円/ドルで推移、コスト増となっている。先物市況も80円/リットル台に乗せており、値上がりしている。
 一方、末端市況は石油情報センター調査(24日)では全国平均が158円となり、前週に比べて20銭の値下がり、4週連続の値下がりとなっている。仕切価格が据え置きと小幅な変動が続いているため、値崩れはしていないが値下がり傾向をみせている。
 これから3月商戦に入るが、設備処理も達成されることになるため需給はバランスを保つものとみられる。さらに、春の製油所定期修理となるため減産となり、業転玉の出回りが減少する。定期修理を前に在庫積み増しとなるため、市中買いに出れば、さらに需給が締まる。加えて増税を前にして仮需要が出るため販売増となり、減産と重なれば市況立て直しのチャンスが到来する。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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