日刊ニュース

2014.03.06 のニュース

来週から ガソリン本格転嫁へ 原油、仕切値の動向見定め~まず安値物を底上げへ~

ガソリンの仕切価格は、1日から2~3円/リットルの値上げとなったため、販売業者もユーザー転嫁に取り組むが、足元の市況動向の分析、今後の原油価格の動きを見定めて対応することになる。今のところ準備体制に入っているが、まずは150円割れの安値物を底上げして150円台に乗せると同時に、ボトム価格を155~156円/リットルに引き上げることになりそうである。ただ、原油価格が、ロシアによるウクライナへの軍事行動でアメリカとEUが反発を強めており緊迫感から上昇するなど状況が変わるため、様子を見定めることになる。そのため安値物を底上げ、本格的なユーザー転嫁を打ち出しとなると来週という局面も予想される。
 ガソリン市況は下落傾向をみせていたが、1日から2~3円/リットルの仕切価格の値上げを受けて、販売業者もユーザー転嫁に取り組む準備に入っている。
 ただ、原油価格はロシアによるウクライナへの軍事行動から値上がりしているため、今週の仕切価格の動向をみてユーザー転嫁に取り組むことになる。
 そのためには、まず安値物を底上げすることになるが、販売業者の足並みが揃うのか否か、注目されるところである。
 原油価格が高騰しているため、販売業者も仕切値上げを受けてユーザー転嫁の構えをみせている。4月からの消費税の増税を控え仮需要が発生し増販が見込まれるため、ユーザー転嫁の環境は整備されつつある。
 4月に入ると仮需要の反動で減販と値下がりが懸念されるが、3月販売については増販が見込まれるためユーザー転嫁は可能とみられている。
 しかし、値下げ局面から一気に値上げへと方向転換するため、販売業者の足並みが揃うことが不可欠である。仮需要で需給が締まることになれば軌道に乗るとみられるが、そのポイントは来週の業者の動向によるものとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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