2014.03.10 のニュース
WTI続落101.45ドル 3週間ぶりの安値
5日のNYMEXの原油先物相場は、原油在庫の積み増しやウクライナ情勢の緊張緩和を背景に売られ、続落した。WTIの中心限月4月物は、前日比1.88ドル安の101.45ドルと、約3週間ぶりの安値で終了した。5月物は1.80ドル安の100.88ドルで引けた。
米雇用サービス会社が発表した2月の民間就業者数の伸びは市場予想を下回ったものの、取引序盤は103ドル近辺でもみ合いを続けた。その後、米サプライ管理協会(ISM)非製造業景況指数も前月から悪化したが、相場は102ドル台後半の水準で下げ渋った。
しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が前週比で市場予想以上に増え、7週連続の積み増しとなったことから、相場は急速に下げ幅を拡大した。
また、ウクライナ情勢の緊張緩和を受けて、ロシア産原油・天然ガスの欧州向け出荷に支障がないとの見方が拡大したことも、引き続き相場の重荷となった。