2014.03.12 のニュース
WTI続伸102.58ドル 米雇用統計を好感
週末7日のNYMEXの原油先物相場は、堅調な米雇用統計やユーロ高・ドル安を背景に続伸した。WTIの中心限月4月物は、前日終値比1.02高の102.58ドルで終了した。5月物は0.97ドル高の101.99ドルで引けた。
米労働省が朝方発表した2月の雇用統計では、景気動向を反映する非農業者部門の就業者数が前月比17万5000人増と、市場予想の15万人増以上に伸びた。これにより、米労働市場が順調に回復し、原油需要が増えるとの見方が広がった。
また、外為市場はユーロ高・ドル安基調で推移したため、ドル建ての原油相場は相対的な割安感からも買われた。
さらに、クリミアでのロシア編入の是非を問う住民投票が16日に実施されるほか、ロシアのプーチン大統領が米国による制裁を批判したことなどから地政学的リスクヘの懸念が再び強まり、相場の下支え要因となった。