日刊ニュース

2014.03.13 のニュース

灯油 3月商戦は安定推移 低在庫でシーズン終了~輸出増で需給は調整~

販売数量は低迷しているが、製品輸出増で対応しているため、在庫は低位で推移している。ガソリン在庫は200万キロリットルを割っており、灯油も145万キロリットルと低水準である。灯油は3月に入って冷え込みが続いているため、荷動きは活発化している。灯油シーズンも終わりに近づいているため、在庫調整絡みである。4月から消費税の増税絡みで3月末まで仮需要も見込まれるが、4月に入ると気温も上昇して出荷も一気に減少する。そのため寒冷地では仮需要は少ないものとみられている。冷え込みが続き、先物も79円/リットル程度の横ばいで推移している。販売減に対応して製品輸出増で対応しているため在庫は低位で推移している。そのため灯油市況は安定している。
 販売減少は製品輸出増で対応している。製品輸出はジェット燃料、軽油が好調であるため。その影響で灯油、ガソリンの在庫低位となっている。中間留分の輸出増から他油種にも好材料を与えている。
 設備処理も3月末で完了するのと春の製油所の定期修理が実施となるため、需給はタイト気味に推移する。ガソリンは4月の消費税の増税による仮需要が発生するため、3月末には環境は整備されてくる。
 3月の仕切価格の値上げを受けてユーザー転嫁が本格化するが、ガソリンは春休みの行楽シーズンに入ると21日~23日の連休が一つのヤマ場となる。
 灯油シーズンを終えているが、ガソリンは増販が期待されるのと、4月は増税を加算すると165円相場が見込まれる。そのため販売数量が落ち込むか、増税の影響が少なく横ばいか増販となるのか、4~5月の販売動向が注目される。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE