日刊ニュース

2014.03.18 のニュース

WTI小反発98.20ドル 米経済指標の改善で

 13日のNYMEXの原油先物相場は、ウクライナをめぐる地政学的リスクの高まりを背景に、4営業日ぶりに反発した。WTIの中心限月4月物は、前日終値比0.21ドル高の98.20ドルで終了した。
 ロシアのウクライナに対する軍事介入について、ドイツのメルケル首相がロシアに対して国際法違反であると警告、ケリー米国務長官も、週末16日のクリミア自治共和国の住民投票後にロシアの対応次第では対抗措置を取る、と警告したことなどを受けて、市場では供給混乱への懸念が一段と強まり、原油は買われた。
 また、この日発表された2月の米小売売上高の前月比伸び率が2013年11月以来の高水準となったほか、最新週の米新規失業保険申請件数が改善したことも、相場を下支えした。
 ただ、中国国家統計局が同日発表した1~2月の鉱工業生産が前年同期比で約5年ぶりの低い伸び率となったことなどから、中国の需要鈍化懸念が浮上し、原油の圧迫材料となった。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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