日刊ニュース

2014.03.19 のニュース

WTI続伸98.89ドル ウクライナ懸念で

 週末14日のNYMEXの原油先物相場は、エネルギー需要拡大への期待やウクライナをめぐる地政学的リスクから買われ、続伸した。WTIの中心限月4月物は前日終値比0.69ドル高の98.89ドルで終了した。5月物は0.62ドル高の98.56ドルで取引を終えた。
 国際エネルギー機関(IEA)は14日に発表した3月の石油市場月報で、2014年の日量の石油需要を前年比135万バーレル増の日量9268万バーレルと、前月予想から上方修正した。週央にOPECが14年の世界原油需要見通しを上方修正したこともあり、エネルギー需要増加観測から、原油が買われた。
 週末16日にウクライナ・クリミア自治共和国でロシア編入をめぐる住民投票が予定され、米欧が対抗措置として制裁の可能性を警告している。このため、ロシア産原油の供給混乱に対する投資家の警戒感が高まり、原油相場を押し上げた面もあった。
 一方、中国の景気減速懸念が強く、原油需要が緩和するとの思惑が相場の上値を抑えた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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