日刊ニュース

2014.04.07 のニュース

消費税増税分は転嫁 ガソリン164円10銭 ガソリン5.1円、軽油3.5円の値上げ

石油情報センター調査(1日)によると、ガソリン価格は全国平均164円10銭/リットルとなり、前週に比べ5円10銭の値上がりとなった。1日からの消費税の増税分(3%=ガソリンは5円相当)が転嫁された。軽油は142円60銭で前週に比べ3円50銭、灯油(SS店頭)は103円60銭で3円の各値上がりとなり、増税分(3%)は全額転嫁されたことになる。この調査は本来は月曜日に行なわれているか、今回は増税分の転嫁状況をみるため火曜日(1日)に実施されたものである。1日時点では増税分の転嫁が完全に実施されたが、今後、この市況が維持できるのか、また、3月での未転嫁分の扱いも注目される。
 ガソリンは全国平均164円10銭/リットルとなった。東京は166円40銭、神奈川は164円70銭で5~6円の値上がりとなった。増税分(5円)は転嫁されたことになる。
 ただ、3月でのガソリン仕切価格は3~4円の値上がりが実施されており、調査価格では3月中の値上げは1円強にとどまっていることから、仕切値上げ分のユーザー転嫁は未達となっている。
 首都圏での業者の対応は、3月末時点で街道沿いのボトム価格を160円に引き上げ、4月1日から5円増税分を加算して165円を狙った。一部では165円を達成しているが、中心値は162~164円にとどまっているようで、2~3円は未達となっている。
 3月の仕切価格の値上げに対してユーザー転嫁が遅れたことになり、3月末時点では157~158円にとどまったため、これに増税分5円を加算すると162~163円か中心値となる。
 しかし、安値(セルフ)は160円割れも散見するため、今後の原油・為替動向によっては値上げも予想される。為替は102~103円/ドルと円安に転じており、コスト増となっている。
 今回の増税転嫁で160円相場となったため、高値感から消費節約の動きが出ることと仮需要の反動による減販が懸念されるが、月末から連休商戦に突入するため、当面は減販を我慢して値取りを優先すべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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