2014.04.11 のニュース
WTI反発102・56ドル 1ヵ月ぶりの高値に
8日のNYMEXの原油先物相場は、ウクライナ情勢不安やドル安・ユーロ高を手掛かりとした買いに反発した。WTIの中心限月5月物は、前日比2.12ドル高の102・56ドルと、約1ヵ月ぶりの高値で終了した。6月物は2.03ドル高の101.81ドルで引けた。
午前の早い段階では売り買いが交錯し伸び悩んだものの、取引半ば以降は、地政学的リスクの高まりなどを背景に次第に上げ幅を拡大した。ウクライナ東部で親ロシア派と親欧米政権の対立が深まっていると報じられたことでウクライナを経由し欧州へ輸出されるロシア産の原油や天然ガスの供給不安が再燃した。また、外国為替市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建てで取引される原油先物に割安感が浮上したことも相場を押し上げた。
このほか、WTI原油の受け渡し拠点、オクラホマ州クッシングの在庫が減少傾向にあるため、相場の下値は堅かった。