2014.04.15 のニュース
WTI反落103.40ドル 利益確定の動き
10日のNYMEXの原油先物相場は、需給緩和懸念から、3日ぶりに反落した。WTIの中心限月5月物は前日終値比0.20ドル安の103.40ドルで取引を終了した。6月物は0.27ドル安の102.38ドルで終了した。
相場はおおむね軟調に推移した。中国税関総署が発表した3月の貿易統計で、輸出が2ヵ月連続で減少し、原油需要の減退懸念が広がった。また、リビア東部の港ハリガで、原油輸出復活に向けた動きがあると伝えられたことも、原油相場を下押しした。前日まで2日続伸した反動で、利益確定の売りの動きが出た。
米労働省が発表した新規失業保険申請は30万件で、市場予想を下回る低水準だったが、相場への影響は限定的だった。
石油輸出国機構はこの日、OPEC諸国の3月の原油生産量が前月比62万6200バーレル減少したと発表した。ただ、非OPEC諸国の2014年産油量見通しは日量137万バーレル増と、前月から上方修正した。