2014.04.18 のニュース
JX 6月から新体系へ移行 実施日も木曜日を予定 コストを重視した体系
JX日鉱日石エネルギーは、6月から仕切価格を新しい体系に移行する。価格改定の実施日も現行の土曜日実施から木曜日に変更する予定である。仕切価格の改定は、業転市況、他社の方針、原油などのコスト変動など総合的に判断して打ち出されている。改定設定は業転、販売管理費、原油などのコスト変動を加味しているが、業転市況が市況実態と乖離して安値となっているケースも多くなっており、原油価格(為替)などのコスト、海外市況、他社の動向を踏まえたものとなる。市況実態を見ながら総合的な判断となる。高度化法による設備処理と流通証明書添付で業転市況も値上がりすることを見込んでおり、仕切価格との価格差が縮小されることになる。
各社間で仕切価格の体系見直しが検討されている。特に高度化法によるトッパーの廃棄、能力の削減で大幅な減産となり、需給タイトが見込まれている。
また、業転ルートを解明するための流通証明書添付も実施となっており、業転玉の出回りが減少することになれば、業転市況の値上がりが見込まれる。
このような状況を反映して仕切価格の設定もコスモが原油コストを重視した体系に改定するなどの動きも出ている。
JXも新体系実施を6月から実施する予定としているものである。
仕切価格の改定日も大勢が金曜日発表から土曜日実施であったものを、EMG、コスモが実施日を火曜日(通知は前日の月曜日)、昭和シェルが水曜日(火曜日)と変更している。これらの変更に合わせて、JXは木曜日実施に変更する予定である。
改定幅の資料を業転市況にウェイトを置いていたが、業転安が市況に影響を与えているのと、これを参考にするとコスト回収が出来ず、業績悪化につながることもあり、業転を外し、コスト変動、海外市況、他社の動向、末端市況など総合的に判断したものとなる。
最近の改定幅は販売業者の思惑と違ったケースも散見しているが、需給がタイトになれば、業転も値上がり、仕切価格との価格差が縮小すると見込んでいる。