2014.04.21 のニュース
仮需要の反動で減販 在庫は低水準が続く~需要回復の時期を待つ~
4月からの消費税の増税があり、上旬の製品需給は減販の影響もあって在庫は増加している。前週(5日)は、3月末の仮需要もあって在庫は低位となったが、4月初めの出荷は落ち込み、ガソリン在庫(12日時点)は189万キロリットルの増で前週に比べ13万キロリットルの増、灯油も131万キロリットルで5万キロリットルの増となっている。しかし、前年に比べるとガソリンは26万キロリットル、灯油は40万キロリットルの各減の低位である。ガソリンは4~12日の生産は95万キロリットルで前週に比べ7万キロリットルの減、輸出も4万キロリットルと少なく、出荷は78万キロリットルとなり、前週の93万キロリットルに比べると15万キロリットルの減、平常の100万キロリットル程度に比べると大幅な減となる。灯油も減販となっており、初旬は仮需の反動で減販となっているが、後半に入ってどの程度回復するのかが注目されている。
4~12日の原油処理は372万キロリットルで前週に比べ8万キロリットルの減となっている。トッパー能力は、前週に比べ11.5万バーレル/日の減、前週が32.3万バーレル/日となっており、2週間で43.7万バーレル/日の減で395万バーレル/日と400万バーレル/日を割った。稼動率は84.7%(前週は84%)にアップした。定修などを除くと実稼動率88.7%となる。
製品輸出もジェット燃料は18万キロリットル(前週は2万キロリットル)、軽油は10万キロリットル(30万キロリットル)となり、合計で28万キロリットル(51万キロリットル)と減少している。
3月末の仮需要から、4月初旬はその反動で減販となった。変動時であり在庫も増加したが、前週が低位であったためである。それでも前年に比べると依然として低位で推移している。
焦点は、増税後の販売となるが、今後の程度回復するのか、高値により節約が浸透して減販に拍車がかかるのか、心配されるところである。