2014.04.22 のニュース
ガソリン 仕切価格改定 JXは1円、出光40銭値上げ~ユーザー転嫁の時期に~
19日からの仕切価格の改定は、JXのガソリンは1円/リットル、軽油は1円50銭の各値上げ、灯油は50銭の値下げ。出光もガソリン、軽油が40銭値上げとなったが、灯油が1円値下げとなった。EMGの外販はガソリンが1円値上げとなっている。灯油は不需要期となりつつあり値下がりとなったが、ガソリン、軽油は値上げとなった。ガソリンは5日からも1円値上げとなっているため、ユーザー転嫁に取り組む時期となっているが、他社の動きをみて対応することになる。市況全体は軟化気味であるため、まず下げ止めを防止することになる。月末のゴールデンウィークに向けて、春の行楽で増販が見込まれる時期になってきた。
ガソリンの末端市況は、4月1日から消費税増税分の5円は完全転嫁となったが、その後は横ばいで推移している。
石油情報センター調査では、1日には5円値上がりで平均が164円となり、その後は横ばいで推移している。
一方、仕切価格は3月に3円値上げ、4月は5日から1円の値上げとなっているため、この値上げ分はユーザー転嫁されていない。
街道沿いでは下落気味となっているため、下げ止めを狙っている。
しかし、19日から40銭~1円の値上げとなったのと5日からも1円値上げが実施されているため、ユーザー転嫁の時期にきている。だが他社の仕切価格の実施日が火、水曜日となっているため、その動きをみることになりそうである。
ガソリン販売は、4月上旬は3月の仮需要の反動で大幅減販となり、その後遺症から販売業者も弱気になっているため、ユーザー転嫁のタイミングが難しい。
需要も回復の兆しが見え始めているため、原油価格の動向を見ながらユーザー転嫁の準備に取り組む構えにある。