2014.04.24 のニュース
ガソリン ボトム166円で再挑戦 仕切値上げの未達分加算~連休前に達成を狙う~
ガソリン市況は連休を前にボトム166円/リットルを目指すことになる。4月1日からの消費税増税分の5円/リットルの転嫁は達成したが、3月の仕切価格の3円値上げ、4月での2度の値上げ(1~2円)が未転嫁となっているため、販売業者の経営は厳しくなっている。4月には165円を狙ったが未達となり、仕切値上げを加算して166円に再挑戦する。消費税の増税分が5円という大幅であったため、増税転嫁には販売業者の足並みが揃ったが、3~4円での仕切価格の値上げ分の転嫁が未達となっている。月末からの連休商戦入りを前にして、これからユーザー転嫁に取り組み、市況の立て直しを図りたいところである。連休商戦に入ってからの値上げは難しく、連休前の今週中には底上げを狙うことになるが、増税転嫁後に末端市況が軟化現象をみせているため難しい局面にある。
ガソリン販売は、ゴールデンウィーク商戦入り直前となり、増販が期待されている。
4月1日からの増税転嫁は達成され一服状態であるが、4月に入って仕切価格は1~2円/リットルの値上げとなっている。さらに3月でも3円程度の値上げが実施されているため未達となっている。
そのため、連休前にして市況立て直しを図りたいところであるが、微妙な局面となっている。
末端市況は、石油情報センター調査では、増税転嫁後は164円/リットルの横ばいが続いているが、弱含み状態となっている。
4月の仕切価格は第一週の5日から60銭~1円値上げとなったが、増税転嫁と同時となり、ユーザー転嫁は難しく、先送りとなり、第二週は据え置き、第三週の19日から40銭~1円の値上げとなった。そのため仕切価格の値上げ分を転嫁する時期にきている。加えて3月の3円程度の値上げ分も未達となっているため、販売業者のマージンは減少している。
本来ならば連休前に市況対策に取り組む時期である。そのため、ボトム166円を狙うこととなった。ただ連休を前にして増販を狙う方向にあり、このまま連休商戦に入ることも想定される。連休前に166円を達成したいところであるが、地域価格差も散見しているため厳しい状況となっている。