日刊ニュース

2014.05.01 のニュース

SSの存在感を高める好機

 今年のゴールデンウィークは休日の分散化、仕入価格の高止まり、そして消費税および地球温暖化対策税のダブル増税など、行楽需要に影響しそうな要素が重なっている。高速料金の割引制度も4月から変更・縮小されたが、休日割引は6月末まで延長、以降は3割引に替わるので、大型連休5割引を訴求したいところだ。JTBのGW国内旅行者数予測は前年比3・6%減の2196万人、平均費用は4・2%減の3万4400円。交通手段では乗用車が63%を占めるという。単純試算だと1400万人弱がクルマを利用する格好だ。
 他方、消費税の引き上げに伴う購買意識調査でも、「いま欲しいもの、したいと思うこと」のトップは国内旅行の7割強で、ファッション関連は3割強、パソコンは3割弱、クルマは1割などと物品関係は総じて低く、節約指向こそ強まっても旅行マインドは大幅に落ち込まないとの見方だ。GW前半には3連休がないので、後半の4連休に旅行者の集中を見込んでいる。高速道路の渋滞予測も同様で、10㌔以上の発生回数は上下線計で29日18回、2日15回、3日94回、4日82回、5日78回、6日17回。特に3~5日は30㌔以上の大渋滞が生じるようだ。
 例年、大型連休には高速道路上でトラブルが多発する。JAFの出動理由はパンクが全体の3割を占め、ガス欠も1割。「ガス欠なんて」と思いがちだが、意外とHVが停まっていたりする。こうした単純トラブルの未然防止策は、もちろん事前点検だ。定量・定額給油が増えたことが、ガス欠につながっていないか。クルマの使用期間が延び、経年劣化も進む中、セルフ給油の利用増がタイヤチェックの機会減少を招いていないか。燃料計の確認はいうまでもないが、タイヤの自己点検もそれほど難しくないはずだ。しかし、トラブルは現実に起きている。
 さて、ここはやはりSSマンの出番であろう。ダブル増税の反動から、今月は大幅な減販を当然のことと皆が受け止めねばなるまい。利益を削って量を追うのではなく、需要を掘り起こす。これが望ましい。フリー客の安全走行をサポートし、既存顧客とは交流・対話を拡げるチャンスと位置付けてみる。かつてのような特需が薄れたGWの一助として、クルマ利用の促進を働きかけたいところ。丁寧にユーザーニーズを聞き出し、SSの存在感を高めよう。

提供元:全国石油商業組合連合会
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