2014.05.02 のニュース
WTT続伸101.28ドル 米原油の在庫増予想で
29日のNYMEXの原油先物相場は、ウクライナ情勢をめぐる懸念から続伸した。ただ、米原油の在庫増加予想が圧迫材料となり、上昇は小幅にとどまった。WTIの中心限月6月物は、前日終値比0.44ドル高の101.28ドルで終了した。7月物は0.48ドル高の100.59ドルで引けた。
米政府は28日、ウクライナ情勢に関してロシアに対する制裁を拡大し、ロシア国営石油会社ロスネフチのセチン社長を対象に追加した。石油業界はこの措置について当初は冷静に受け止めたが、供給混乱への警戒感も根強く、原油相場は電子取引で一時102.20ドルまで値を伸ばした。
ただ、官民の在庫統計の発表を今夕と翌30日朝に控え、上値は抑制された。
米エネルギー情報局(EIA)が23日に公表した前回の週報では、在庫がEIAが統計を開始した1982年以来の高水準に達しており、原油の在庫過剰感が再び下押し材料となった模様である。