日刊ニュース

2014.05.15 のニュース

ガソリン 販売動向に注目 高値による節約と連休の反動~定修で需給はタイトヘ~

連休明けのガソリン販売数量が注目されるが、連休の反動で減販となるのと6月は不需要期となるため、気になるところである。連休中の4月27日~5月3日では出荷が97万キロリットル(前週は95万キロリットル)で100万キロリットルを割ったが、後半の4日~10日までの出荷が注目される。在庫は209万キロリットルで3月末の180万キロリットルの低位に比べると増加したが、前年に比べると低い。これから製油所の定期修理が集中するため積み増しで在庫増となるが、需給はタイトとなる。市況対策は、仕切価格が10日からの改定ではJX、出光が据え置きとなったため、当面は市況維持に努めることになる。ただガソリン相場が160円/リットル台の高値となっているため、節約による減販の影響が心配されるところである。
 ガソリンの3月販売は、消費税の増税を前にした仮需要の発生で8.5%増となったが、4月はその反動で大幅減少となり、その後、5月の連休へと入ったものの販売減が続いている。
 末端市況は160円台に乗せ165円相場となったこともあり、ユーザーの節約が浸透しそうである。
 首都圏の街道沿いでは、ボトム166円を維持しているが、セルフなどは160円を割っている。さらにプリカ割引きもあって軟化が心配されている。
 しかし、製油所の定期修理で需給は締まっており、6月から新体系への移行もあって、市況は堅調で推移しそうである。新体系スタート時の発射台の水準も注目され、今までの業転リンクからコスト変動を加味した体系に変わるが、新体系が打ち出されても業転との価格差が拡大すれば通用しなくなるため、今後の業転市況の動きが注目される。
 ここにきて業転と仕切価格との価格差が縮小され、元売もマージンが改善されつつあるとしている。今後どこまで価格差が縮小されるのかがポイントとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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