2014.05.16 のニュース
ガソリン 165円に再挑戦 下落傾向に歯止め~安値物を底上げへ~
首都圏では、ガソリンのボトム価格を165円/リットル確保することで市況対策に再度取り組む。連休中は166円を狙い維持されたが、ここにきて下げ基調にあり、再度165円を狙うことになったもので、安値物は底上げをみせている。4月1日から消費税の増税分(5円/リットル)は転嫁されたものの、4月の仕切価格2~3円の値上げ分は未転嫁となるなど、販売業者のマージンは低下している。街道沿いのボトム価格は162~163円が中心値、安値物(セルフ)は160円を割っている。東石商の訓査(12日)では、仕切価格は146円、消費税を加算すると157円となるが、販売価格は同値かこれを下回るケースも散見される。
ガソリン市況対策は、4月の消費税の増税、仕切価格の値上げを受け、首都圏の街道沿いでは166円を目安に取り組んだが、連休で軟化してきた。
そのため目標を1円低い165円として、再度取り組むことになったもの。元売の販売子会社も同調する動きをみせている。
6月には新体系への移行もあり、元売もマージン増による業績回復を狙っており、販売業者も当面165円を確保することになる。
しかし、安値は160円割れも散見しているため、価格差が生じて厳しい状況にある。
定修と設備処理で需給も締まってくるため、業転市況の値上がりも見込まれるが、その割には末端市況は低調である。
連休中で大幅な下落もなく、小幅下げで維持されているが、仕切価格(東石商調査)が146円、消費税込みで157~158円となっており、これに10円のマージンを加算すると167円となる。
安値は155~156円もあり、仕切価格を下回っているケースもある。業転は139円、消費税込みで150円となるため5~6円のマージンという計算になる。
仕切価格と業転の価格差は7円と拡大しており、混迷している。さらに、増税後の高値による節約で販売減も心配される。