日刊ニュース

2014.05.30 のニュース

石連週報 ガソリン在庫は横ばい 200万kl割れの低位~出荷は微増するも低調~

ガソリン在庫は196万キロリットル、灯油はほぼ前週の横ばいで推移している。ガソリンは前年に比べると30万キロリットル減、200万キロリットル割れの低在庫となっている。18~24日の1週間のガソリン生産は96万キロリットルで、前週に比べ6万キロリットルの増となり、輸出は2万キロリットル、出荷は93万キロリットル(前週は90万キロリットル)で前週よりは増加したが、100万キロリットルを下回る低調な状況が続いている。消費税の増税後の高値が需要減の要因となっているようである。灯油の出荷は前年に比べると10万キロリットル減、軽油は170万キロリットルで前週に比べ2万キロリットル減となっており、前年に比べると26万キロリットルの減少となっている。
 製品輸出はジェット燃料が23.8万キロリットル(前週は15.1万キロリットル)、軽油が13.4万キロリットル(10.1万キロリットル)で2油種計では37.2万キロリットル(25.2万キロリットル)で全集に比べて増加している。ガソリンは2万キロリットル(6万キロリットル)で4万キロリットル減となっている。
 原油処理は309.5万キロリットルで、前週に比べ13.5万キロリットルの減産となっており、その結果、稼働率は70.5%(前週は73.6%)と低くなっているが、定期修理分を除く実稼働率は82.5%(81.5%)となっている。
 燃料油の生産は313万キロリットルで、前週に比べ21万キロリットル増となっている。これから定期修理の時期となるため減産となるが、不需要期であるため需給は締まる。ただ、供給に支障がでることはないようである。
 各社では定期修理絡みで需給の取組みにバラツキが生じるが、高度化法によるトッパー能力が削減された後での定期修理であるため、実稼働率はアップする。
 需給がタイトとなり、今後も業転市況が値上がりするのか、6月からの新体系の浸透が注目される。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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