2014.06.02 のニュース
6月原油処理-411万kl、18%減 3製油所定修で大幅減産 6月内需 ガソリン3%減、軽油は横ばい
JX日鉱日石エネルギーの6月の原油処理計画は411万キロリットルで前年同月比で18%減(89万キロリットル減)としている。大幅な減産となるが、製油所の定修が集中するためであり、鹿島が5月13日から7月1日、大分が5月17日から6月14日、水島Bが5月29日から8月4日までとなっている。製品輸出は36万キロリットルを見込んでいる。5月の原油処理は458万キロリットル前年比で2%増(8万キロリットル増)となり計画並みとなっている。なお、5月の内需見通しはガソリンが44万キロリットルで前年比97%、灯油が51万キロリットルで63%、軽油が27万キロリットルで横ばい、A重油が83万キロリットルで86%、電力用C重油は68万キロリットルで98%、一般用C重油が59万キロリットルで95%となっている。
JX日鉱日石エネルギーの5月の石油製品の月間平均仕切価格は、4油種全国平均で前月比1.7円/リットルの値上げとなる見込み。
油種別にみると、ガソリンが2.2円の値上げ、灯油が0.3円の値下げ、軽油が2.1円の値上げ、A重油が横ばい。
仕切価格は、毎週金曜日までの市況動向を総合的に勘案のうえ土曜日に改定している。油種別の月間平均改定幅は、週次改定幅を日数加重平均して算出している。4油種平均は、油種別月間平均を出荷見込数量で加重平均して算出している。
5月の月次コスト変化は、前月の原油価格等に基づき、前月比十一0円/リットルとなる。
コスト変化理由は、中東のドバイが前月比0.84ドル値上がりの105.36ドル/バーレル、南方のSLが前月比3.20ドル値下げの108.02ドル/バーレルに価格変動したことにより、JXエネルギーの前月の原油価格(CIF)が0.75ドル/バーレルの値上がりとなり、これを円/リットルに換算すると0.48円/リットルの値上がりとなる。
一方、為替レートが前月比0.67円円高の102.88円/ドルとなり、これを円/リットルに換算すると0.49円/リットルの値下がりとなる。
それらの原油関連コスト小計が0.01円/リットルの値下がりとなり、製品輸入コスト0円/リットルを合算すると、コスト合計が0.01円/リットルの値下がりとなる。
5月の原油価格等に基づく6月月次コストは5月比十一0円/リットルとなった。