日刊ニュース

2014.06.05 のニュース

広めよう石油の作文

 「私は、埼玉県でたった一つの村、東秩父村に住んでいます。東日本大震災の直後から村全体が停電してしまいました。すぐに電気がつくだろうと思っていましたが、暗くなっても停電したまま、電気がつく気配はありませんでした。私の家はオール電化だったので、おじいちゃんの家に避難しました。おじいちゃんの家には石油ストーブがあったので、大変助かりました。まだ、3月は寒くて、石油ストーブのおかげで明るさと暖を取ることができました。その時、あらためて石油のありがたさを実感しました」
 石油連盟主催の13年度「石油の作文コンクール」で最優秀作品賞に輝いた小澤礼奈さん(槻川小6年)の作文「石油は大切な命」の冒頭である(全文は本紙2月7日付に掲載)。先ごろ、作文に感銘を受けた地元の星野進埼玉石商理事長が小学校を訪ね、改めて受賞者の栄誉を称えた。コンクールは、石連が、次代を担う子供たちに石油の大切さを知ってもらい、教育現場の先生たちにも石油や石油産業を正しく理解してもらうために実施しているもので、今回で15回目となる。国内だけでなく海外からも応募があり、13年度は329の小学校から4203作品が寄せられたという。
 省エネなどの影響で需要が減少しているとはいっても、石油製品は地域での生活や災害時などには必要不可欠な物資である。その石油のことを小学生たちが学校で勉強し、そして身近な体験を通して作文にしてくれることは、我々石油販売業界にとっても心強い取り組みである。
 だが、少し気がかりなことがある。これまで最大で5000作を超えた応募が、近年の児童数の減少や脱ゆとり教育、さらには類似のコンクールが増加している影響で、徐々に減少しているという。教育の現場でまでも石油離れが進むことは我々としても阻止しなければならない。
 「石油の作文コンクール」の募集は例年、6月から7月にかけて全国の小学校向けに行われ、9月末が作文の締め切りとなる。全国の組合員の中には、それぞれの地域で公的な役職を務めている人も多い。教育委員長を務めている人もいる。そうした方々は是非、地元の教育関係機関や小学校などに対し石油教育の重要性を訴え、作文コンクールへの応募を呼び掛けていただきたい。石油への理解を広げるこうした取り組みは組合活動の目的の一つでもある。

提供元:全国石油商業組合連合会
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