2014.06.09 のニュース
ガソリン在庫 低位で推移 5月出荷は不振が続く~灯油、不需要期で在庫横ばい~
石連週報によるガソリン在庫(5月31日)は198万キロリットルで前週に比べると1.8万キロリットルの増となったが、200万キロリットル割れの低位であり、前年に比べると28万キロリットル減となっている。5月25~31日の1週間の生産は96万キロリットルで横ばい、輸出が2.4万キロリットルとなり、出荷は92万キロリットルと100万キロリットルを割る低位となっている。連続して100万キロリットル割れが続いており、消費税の増税後の値上がりで減販傾向を強めている。灯油在庫は149万キロリットルで、ほぼ横ばいで推移しており、前年に比べると20万キロリットル減となっている。生産も16万キロリットルの横ばいとなっており、出荷も16万キロリットルの横ばいであり、不需要期であるため荷動きは少ない。
1週間の原油処理は313万キロリットルで3万キロリットルの増産となっている。設計能力稼働率は71%(前週は70.5%)と低い。定期修理の時期であるため実稼働率は89.2%(91%)となっている。これから不需要期に入るため各油種とも減産対応となる。
灯油の生産、在庫とも6月で低位となる。積み増しは7月頃から始まるため、ここ当分は販売数量も少なく、在庫も減少する。
ガソリン販売も6月は入梅で不需要期となるため減販となり、7~8月の夏場商戦に期待することになる。減販となっているが、在庫も低位で推移しているため、需給はタイトで推移している。6月から新体系への移行もあって仕切価格は値上がりしているため、業転市況の値上がりを見込んでいる。
製品輸出はジェット燃料が24.9万キロリットル(前週23.8万キロリットル)、軽油は9.5万キロリットル(13.4万キロリットル)となっており、2油種では34.4万キロリットル(37.2万キロリットル)となっており、ピーク時に比べると減少しているが、30万キロリットル台を維持しており、国内販売減を輸出でカバーしている。