日刊ニュース

2014.06.23 のニュース

コスモ東燃ゼネ 千葉で製油所を統合来年1月 共同会社を設立

コスモ石油と東燃ゼネラル石油は、両社の千葉製油所(コスモ千葉製油所・処理能力24万バーレル/日、極東石油工業千葉製油所・処理能力15万2000バーレル/日)の千葉地区における共同事業の実現に向け、覚書を18日に締結した。今後は共同事業の実現に向け、覚書に沿って協議を継続し、両社は本年中の基本契約締結を目指す。今後継続検討していく主な具体的事項は、①2015年1月を目途に共同事業会社設立を目指す。形態は合同会社とし、平等、公平な運営を目指す。②共同事業会社設立後は段階的に製油所操業にかかるシナジー創出に取り組む。③両製油所を結ぶパイプラインを設置するために詳細設計を開始し、2016年度の完成を目指す、ことになる。なお、パイプライン完成時点で精製設備を一元化し、製油所の統合を目指し、常圧蒸留装置能力の見直しを含めた設備の最適化を検討することになる。
コスモ石油と極東石油の千葉製油所の共同事業については、昨年9月に覚書締結、「国際競争力を持った国内トップクラスの製油所を目指す」ことで一致、検討を続けていたものである。
本年中には基本契約を締結する両製油所をパイプラインで接続することで操業全船の効率化を図ることになる。
コスモの直接脱硫装置と極東のRFCCを結びつけることにより、効率的な操業が見込まれている。
この構想は26年度予算での「石油産業の構造改善の促進」で新規に35億円を要求、認められたもので、複数の製油所の統合型運営で進める設備最適化・高付加価値化(地域・資本の壁を超えた設備の強化)を支援することで、経産省が目玉政策として打ち出しているものである。
従来のコンビナートルネッサンス構想を拡大させたものである。今後の設備処理対応としても、統合によってトッパー能力の見直しを含めて設備の最適化を検討することになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE