2014.06.27 のニュース
WTI下落106.03ドル イラクの供給懸念後退で
24日のNYMEXの原油先物相場は、イラクの政情不安による供給逼迫懸念の後退を受けて小幅に続落した。WTIの中心限月8月物は前日終値比0.14ドル安の106.03ドルで終了した。9月物は0.10ドル安の105.32ドルで取引を終えた。
イラク情勢の混迷が続く中、市場では当初原油輸出の先行きに不安が強まったものの、主要生産地帯であるイラク南部では紛争の影響が少なく、生産を続けていると報じられたため、供給懸念の緩和で原油の売り圧力が強まり、電子取引で一時105.25ドルと、1週間半ぶりの安値を付けた。
米商務省が発表した5月の米新築一戸建て住宅販売件数は大幅増となり、市場予想も大きく上回った。米調査会社コンファレンス・ボードの6月消費者景気信頼感指数は6年5ヵ月ぶりの高水準となった。原油相場はこれらを受け、106ドル台半ばまで買い戻された。