日刊ニュース

2014.06.30 のニュース

ガソリン168~170円を狙う 仕切連続値上げで本格転嫁へ

ガソリンの仕切価格は、2週連続で通算2円50銭/リットルの値上がりとなったため、販売業者はユーザー転嫁に取り組むが、ボトム(表示価格)は168~170円/リットルを狙うことになる。首都圏の街道沿いSSでは165~166円となっており、一連の仕切価格の値上げを受けて、ユーザー転嫁を本格化させる。新体系移行後の初めての転嫁となるが、170円相場となるため高値に対しての節約が心配される。だが、販売業者のマージンが低下しているため、これを機にユーザー転嫁でSS経営の立て直しを図る。石油情報センターの調査価格(平均)は167円40銭となり、小幅であるが、9週連続して値上がりするなど値上げムードが先行しているため、転嫁はできそうである。業転も値上がりしており、安値物の160円割れは少なくなってきた。
 ガソリンの仕切価格が値上げとなり、ユーザー転嫁が本格化する。
 原油価格はドバイが110ドル/バーレルとなり、6月初めの105ドルに比べると5ドル程度の値上がりとなっている。為替は102円程度で推移しており、ドル/円換算では70円となっている。東京商品取引所取の原油先物も69円程度で推移するなど前月に比べると2~3円の値上がりとなっている。
 元売サイドは原油コスト連動に移行して初の仕切価格値上げ局面となっており、完全値取り方針を伝えている。
 販売業者サイドも6月第3週の仕切値上げに対してユーザー転嫁を見送ったが、連続値上げとなったため。本格的に取り組む。
 元売は3月決算が赤字となったこともあり。黒字転換を狙っているため、6月からの新体系を定着させるため完達を図る。
 末端市況は小幅な値上がりをみせているが、減販の影響で5月は下落している地区も多く、再三、値戻し値上げを実施しているところもありこれから170円相場を狙うことになる。
 ただ、高値による節約から減販が心配されるが、これから夏場のガソリン需要期に入るため、増販期待も高く、増販か値取りか、どちらを優先するのか厳しい局面となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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