日刊ニュース

2014.06.30 のニュース

連続値上げも実質は3円上げ ガソリン次週も確実に値上げ

 ガソリンの9週連続値上げがTV、新聞で伝えられており、ユーザーに認知されていることで市況対策は容易となっているが、その反面、高値による節約の浸透で減販が心配されている。
 仕切価格は連続して値上げが実施されており、販売業者がユーザー転嫁に取り組んでいることから次週もガソリンの値上げは確実である。
 石油情報センター調査(23日)のガソリン価格は。全国平均167円40銭/リットルで前週に比べて40銭の値上がり、9週連続の値上がりとなった。だが、この間の値上げ幅は、4月1日から消費税の増税で約5円か値上がりして3月末の159円から164円となったが、その後から通算すると3円20銭の値上がりとなる。その間、中だるみ現象もあり、街道沿いSSでは値下がりしている。この3円強の値上げが高い否かは受け止め方にもよるが、3円程度の値上がりは通常1~2週間で行なわれている。ただ、3月末の増税前に比べると8円の値上がりとなり、ユーザーは高値感を持つことになる。これまでの最高値は08年8月に185円を記録している。
 軽油も145円10銭となり、30銭の値上がりで10週連続値上がりとなった。灯油(SS店頭)は106円80銭で10銭の値上がりとなり、2週連続の値上がりとなった。灯油は不需要期に入り値下がりしたため、今回、原油価格の値上がりが反映したことになる。実需が伴わないため、ユーザーも灯油価格には関心が薄い。これが冬場の需要期であれば、反発も予想される。
 仕切価格が値上げされておりこれはイラク情勢の緊迫化による原油価格の値上がりを反映したものであるが、6月からの原油コスト連動方式の新体系が浸透しつつあることを実証したことになる。今までの市況(業転)連動方式では、業転市況の値上がりを待って仕切価格を値上げするため、コスト増を転嫁する時期が遅れたが、新体系では原油価格の値上がりを即、仕切価格に反映できるため、元売はコスト(原油代)を回収できることになる。その場合、仕切価格の値上げに連動して、業転市況も値上がりすることが前提となるため、今後の業転市況の動向が注目されるところである。
 ガソリンの仕切価格は、2週連続で累計2円50銭の値上がりとなっているため、これからのユーザー転嫁で次週も末端市況は値上がり必至となる。その結果、168円~170円相場が予想されている。ユーザー転嫁は、現金客に対してSS店頭の表示価格を改定することで了解を得ることになるが、大口の軽油、灯油などの掛売となると、期中の値上げについての説得は難航する。ユーザーが納得しなければ、販売業者がかぶることになる。
 また、新体系は直近の原油価格に連動しており、仕切価格の改定見通しが予想できるため対応が容易となるが、反面、仕入れのタイミングも問題となってくる。値上がりが予想されれば仮需要が、値下がりが予想されれば買い控えが出る。これも予測が外れると大損となるため、商機を掴む判断が販売業者に求められる。だが、自動配送のシステムに仕入れが組み込まれていると選択の余地がない。販売業者も新体系の対応に慣れるための時間が必要である。連続値上げも実質は3円上げ
 ガソリンの9週連続値上げがTV、新聞で伝えられており、ユーザーに認知されていることで市況対策は容易となっているが、その反面、高値による節約の浸透で減販が心配されている。
 仕切価格は連続して値上げが実施されており、販売業者がユーザー転嫁に取り組んでいることから次週もガソリンの値上げは確実である。
 石油情報センター調査(23日)のガソリン価格は。全国平均167円40銭/リットルで前週に比べて40銭の値上がり、9週連続の値上がりとなった。だが、この間の値上げ幅は、4月1日から消費税の増税で約5円か値上がりして3月末の159円から164円となったが、その後から通算すると3円20銭の値上がりとなる。その間、中だるみ現象もあり、街道沿いSSでは値下がりしている。この3円強の値上げが高い否かは受け止め方にもよるが、3円程度の値上がりは通常1~2週間で行なわれている。ただ、3月末の増税前に比べると8円の値上がりとなり、ユーザーは高値感を持つことになる。これまでの最高値は08年8月に185円を記録している。
 軽油も145円10銭となり、30銭の値上がりで10週連続値上がりとなった。灯油(SS店頭)は106円80銭で10銭の値上がりとなり、2週連続の値上がりとなった。灯油は不需要期に入り値下がりしたため、今回、原油価格の値上がりが反映したことになる。実需が伴わないため、ユーザーも灯油価格には関心が薄い。これが冬場の需要期であれば、反発も予想される。
 仕切価格が値上げされておりこれはイラク情勢の緊迫化による原油価格の値上がりを反映したものであるが、6月からの原油コスト連動方式の新体系が浸透しつつあることを実証したことになる。今までの市況(業転)連動方式では、業転市況の値上がりを待って仕切価格を値上げするため、コスト増を転嫁する時期が遅れたが、新体系では原油価格の値上がりを即、仕切価格に反映できるため、元売はコスト(原油代)を回収できることになる。その場合、仕切価格の値上げに連動して、業転市況も値上がりすることが前提となるため、今後の業転市況の動向が注目されるところである。
 ガソリンの仕切価格は、2週連続で累計2円50銭の値上がりとなっているため、これからのユーザー転嫁で次週も末端市況は値上がり必至となる。その結果、168円~170円相場が予想されている。ユーザー転嫁は、現金客に対してSS店頭の表示価格を改定することで了解を得ることになるが、大口の軽油、灯油などの掛売となると、期中の値上げについての説得は難航する。ユーザーが納得しなければ、販売業者がかぶることになる。
 また、新体系は直近の原油価格に連動しており、仕切価格の改定見通しが予想できるため対応が容易となるが、反面、仕入れのタイミングも問題となってくる。値上がりが予想されれば仮需要が、値下がりが予想されれば買い控えが出る。これも予測が外れると大損となるため、商機を掴む判断が販売業者に求められる。だが、自動配送のシステムに仕入れが組み込まれていると選択の余地がない。販売業者も新体系の対応に慣れるための時間が必要である。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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