2014.08.05 のニュース
盛夏の快適走行支える一声を
国内各地で梅雨が明け、盛夏の一大需要期に入った。最新の8月天候予報によると、気温は北・東日本と沖縄・奄美で平年より高く、西日本も平年並み以上になる見込み。降水量は西日本太平洋側で多く、その他地域も平年並みまたは多くなりそうだ。昨夏は梅雨明けが平年より10日以上早かった地域が多く、7月中に真夏日を観測した累積地点数は全観測地点数の44%、うち猛暑日地点数は4%に達した。今夏の梅雨明けはほぼ平年並みの地域が多かったことから真夏日の累積地点数は37%、猛暑日地点数は3%と下回ったが、下旬としては昨夏以上の暑さだった。
こうした中で、帰省・行楽のハイシーズンを迎える。JTBは、国内旅行者数が前年比0・2%増の7600万人強で過去最高と予想。4~5月の旅行需要は消費増税やゴールデンウィークの日並びの悪さからやや落ち込んだが、夏期ボーナス増などで所得が向上し、消費増税やガソリン高などで旅行単価が上昇するものの、旅行ニーズは堅調と推測。旅の目的では「帰省」「海水浴」が減り、「温泉やレジャー」「家族や友人と親睦を深める」が増えると見込む。一方、生活や旅行における意識として、「ガソリン代が旅行手段や行き先に影響する」との見方が約3割にのぼったのも今夏の特徴と示唆。ただ、年代別の意識差が大きく、60~70代の2割程度に対し、40代は約4割に達するなど、特に子育て世帯の関心が高いようだ。
それでも、ガソリン高による減販が懸念されるとはいえ、移動に用いる交通機関の65%はレンタカーを含む乗用車利用で、前年を1・3ポイント上回ると見込まれている。なんといってもクルマは移動の自由度や多人数乗車時の費用対効果に優れ、高齢化の進展も「便利で楽な移動手段」に対する評価を押し上げる要因となる。
快調な走行、快適な車内、きれいな外観、有益なドライブ・観光情報の提供などなど。SSが、いの一番に関わることが可能な消費者ニーズが、目の前にある。お出かけ前の点検・各種サービスが、「安心して走れたよ」「事前に聞いておいて良かったよ」「○○まで旅行してきたよ」といった会話につながれば、お互いに嬉しいもの。こんな場面を実現させる夏とするため、トークにもう一声を加えたらどうだろう。