2014.08.05 のニュース
WTI4日続落98.17ドル 4ヵ月半ぶりの安値
31日のNYMEXの原油先物相場は需給混乱懸念などを背景に売られ、4日続落した。WTIの中心限月9月物は前日終値比2.10ドル安の98.17ドルと、中心限月ベースで3月17日以来4ヵ月半ぶりの安値で取引を終了した。10月物は1.72ドル安の97.32ドルで引けた。
外国為替市場で当初ドル高・ユーロ安が進行していたことから、ドル建て商品の原油に割高感が生じ、取引は弱含みで進行した。
米カンザス州コフィービルのCVRリファイニングの製油所では、29日の火災により作業が停止しており、製油所の代表者が停止状態が4週間は続く可能性があると発表したことを受けて、原油の売りが加速した。この製油所はWTIの大口需要家であり、原油の受け渡し拠点であるクッシングにも近いことから、在庫のだぶつきが懸念された。
さらに、欧州、米国などで株式相場が下落していることも、原油相場の圧迫材料となった。