日刊ニュース

2014.08.07 のニュース

ガソリン 異常な低在庫続く 需給締まり市況は維持~灯油、軽油も低在庫~

ガソリンなど製品在庫は低位で推移しており、この状況で夏場商戦に入っているため需給は締まっている。ガソリン在庫(26日)は166万キロリットルで170万キロリットルを割っており、前週に比べると3万キロリットル減、前年に比べると41万キロリットル減という低水準である。減販となっているが、それでも低位が続いているため、各社とも需給取り組みには苦慮している。定期修理も明けて実稼動能力は増加することで余力が生じるが、依然として低水準となっている。灯油在庫も164万キロリットルで前年に比べると77万キロリットルも低く、灯油も143万キロリットルで前週に比べ10万キロリットル増となったが、前年に比べると17万キロリットル減となっている。C重油在庫は前年に比べると高水準にある。
 ガソリン在庫などは低位で推移している。販売減となっているが、それにしても前年に比べ大幅な減少となっている。
 それだけ各社とも減産で対応している。設備処理を終えたこともあり、稼動率は82%(定期修理など除く実稼動率は86%)となっている。
 これから下期に向けて増産対応となるが、当面、ガソリンは8月の需要期に入っているため、通常月に比べると増販、増産となる。7月20~26日の出荷(販売は108キロリットルで前週に比べ10万キロリットルの増販となり、100万キロリットルを突破している。今まで1週間の出荷は100万キロリットルを割っていたため販売減が心配されていたが、ようやく増販が期待されてきた。
 ガソリンは4月以降大幅な減販が続いているため、4~5%減という見方も出ている。猛暑日が続いているため増販期待が強かったが、台風の発生、到来が見込まれているため、今後の販売動向が注目されている。
 原油価格がここにきて小幅な下落をみせているため、末端市況は下げ止めから維持するのが精一杯となっている。それでも低在庫で需給が締まっているため、大きな値崩れもなく、このまま旧盆商戦に入りそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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