日刊ニュース

2014.08.14 のニュース

ドバイ原油は安定推移 ガソリン市況小幅下げで維持~先物は灯油との価格差が縮小~

原油価格は、WTIが97~98ドル/バーレル、ブレントが104ドルと値下がりしているが、ドバイは104~105ドルと値下がり気味ではあるが、安定して推移している。原油の値下がりで東商取のガソリン先物は83円/リットル、灯油は81~82円で推移しており、灯油とガソリンとの価格差が縮小してきた。為替は102円/ドルで推移している。需給が安定しており、原油コスト連動の新体系へと移行したことから、ドバイベースでは下落せず安定しているため、値崩れすることなく推移している。そのため仕切価格も据え置きとなり、末端のガソリン市況は、石油情報センター調査では3週連続値下げとなったが、通算で50銭の小幅値下げに止まり、平均169円40銭/リットルとなり、維持されている。
 ガソリンは、先物、業転市況が値下がり気味であるが、仕切価格、末端市況は維持されている。
 需給がタイトであるのと原油コスト連動の新体系へ移行したため、先物、業転市況を反映することを止めていることもあり、先物とは価格差が生じているが、原油コスト変動を重視した体系として販売業者は容認している。
 系列仕切と先物、業転との価格差が大きく拡大することになれば、販売業者からは反発が出るが、今のところは様子眺めとなっているようである。
 元売サイドも新体系へ移行した直後であり、4~6月の決算も赤字となっていることもあってマージン確保には全力をあげている。
 販売業者サイドもヤマ場である旧盆商戦は市況を維持しマージンを確保したいという思惑も強くあるため、ここは我慢している。安値は160円割れも散見しているが、街道沿いでは165円~166円が中心値となっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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