日刊ニュース

2014.08.18 のニュース

石油製品 4月以降減販続く 仮需の反動 大幅減が影響~7月も台風到来で低調か~

製品販売は4~6月でみると、4月からの消費税の増税前にして3月は仮需が発生し増販となったが、4月以降はその反動もあって大幅な減販となった。3月の燃料油販売は4.6%増となったが、その後の4月は4.6%減、5月は4.4%減、6月は4.2%減となっている。軽油は微増となったが、ガソリンを中心に各油種は4月以降、マイナスとなっている。元売の4~6月業績は、マージンは増加したが、減販の影響もあって赤字となった。製油所の操業停止、定期修理などによる減産がマイナスとなったためである。そのため7月以降に業績回復を見込んでいるが、台風の到来などもあり、7月のガソリン販売も低調であり、8月以降に期待をかけている。
 ガソリンの4月販売は8.8%減、5月は3.8%減、6月は1.3%減となり、4~6月では4%程度の減となっている。
 4月の大幅減は、4月1日からの消費税増税を前にして3月に仮需が発生(8.5%増)となったことの反動でもある。増加分は調整されたことになるが、4~6月でみると大幅な減少となる。
 7月も石連週報の出荷ベースでみると、台風の到来も加わり低調となったため、8月の増販に期待をかけている。
 ガソリンは年率で2%減が見込まれているが、26年度では、見通しよりも大幅な落ち込みが心配されている。
 景気回復による増販期待も強いが、7月に入って台風による大雨で各地に被害が出ているのと、道路が寸断されるなど車の利用が減少しそうである。
 車の利用回数の減少もあるが、小型車、省燃費車が多くなり、ガソリン販売増に結びついていないようである。
 ガソリン価格も値下がり気味であるが、170円相場となっているため、高値感から節約が浸透しているようである。元売の4~6月業績もマージンは改善したものの減販の影響が大きく、石油事業では赤字となっており、7~9月以降に業績回復を図ることになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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