2014.08.19 のニュース
WTI反落95.58ドル 約7ヵ月ぶりの安値に
14日のNYMEXの原油先物相場は、需給緩和懸念や弱い欧米の経済指標を背景に売られ、急反落した。WTIの中心限月9月物は前日終値比2.01ドル安の95.58ドルと、終値ペースとしては1月21日(94.99ドル)以来、約7ヵ月ぶりの安値をつけた。10月物は2.66ドル安の94.08ドルで取引を終えた。
米エネルギー情報局(EIA)が前日に発表した週間在庫統計で、原油在庫が前週比140万バーレル増と、市場予想に反して増加した。これを受けて、需給の緩みに警戒感が広がり、相場は売りが先行した。
また、朝方発表された米新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪い数字となった。米国の景気の勢いが鈍っているとの見方が浮上、原油需要が伸び悩むとの連想につながった。
このほかでは、4~6月期のユーロ圏GDP(域内総生産)の伸びが横ばいとなったことも、原油の圧迫材料となった。