2014.08.20 のニュース
WTI反発97.35ドル ウクライナ情勢の緊迫で
週末15日のNYMEXの原油先物相場は、ウクライナ・ロシア情勢の緊迫化を受けて反発した。WTIの中心限月9月物は前日終値比1.77ドル高の97.35ドルで取引を終了した。10月物の終値は1.24ドルの95.32ドルだった。
相場は前日の下落の反動や、堅調に始まった米株相場につれ高して寄り付きから買い進まれた。米株相場が当初堅調だったことも、上昇を後押しした。
その後、ロシア軍がウクライナに侵入したとの報が伝えられ、和らいでいた地政学リスクが再び広かった。ウクライナ政府は、東部ルガンスク州にロシアから装甲車が入ったが、その大半を破壊したと発表した。一方、ロシアは侵攻を否定した。
地政学リスクの高まりが警戒され、欧州の指標油種である北海ブレントが上昇し、WTIに買いが波及した。