2014.08.22 のニュース
WTI続94.48ドル 7ヵ月ぶりの安値
19日のNYMEXの原油先物相場は、対ユーロでのドル高などを背景に売り込まれ、大幅続落した。WTIの9月物は前日終値比1.93ドル安の94.48ドルと、終値ベースでは1月17日以来7ヵ月ぶりの安値で終了した。10月物は0.89ドル安の92.86ドルで取引を終えた。
この日発表された米国の7月消費者物価指数の伸びが鈍化したほか、7月の住宅着工件数が月比15.7%増の109万3000戸と、市場予想を大幅に上回る増加となり、連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が強まったことから、対ユーロでドル高が進行。ドル建てで取引される原油などの商品の割高感につながり、原油は売りが優勢となった。20日公表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録がタカ派的な内容になるのではないかとの警戒感も根強いとみられる。
また、9月物の納会を翌日に控え、ポジション調整目的の売りが強まったとの見方もあった。