2014.08.29 のニュース
ガソリン 仕切連続値下げ JX50銭、出光は1円~8月から累計2円50~70銭~
仕切価格改定は、JXはガソリンが50銭/リットル(前週は1円50銭下げ)の値下げ、出光はガソリンが1円(前週は50銭下げ)、軽油、A重油が50銭の各値下げ、灯油は据え置きとなった。ガソリンは昭和シェルが1円、コスモが1円の各値下げとなった。原油価格が小幅な下げとなっており、為替が103~104円/ドルと円安に転じ、コスト変動は相殺されたが、先週のJXの1円50銭の大幅値下げとなったため調整された感じである。ガソリンの仕切価格は8月に入って累計ではJXが2円50銭、出光は2円70銭の値下げとなった。
そのため、末端市況も値下がりをみせているが、為替が104円/ドルと円安が進んでいるのと原油(ドバイ)
は100ドル/バーレルで落ち着きをみせており、今後の仕切価格の改定は微妙な状況となってきた。
ガソリン市況は、仕切価格の連続値下げを受けて下落しているが、石油情報センター調査(25日)では、平均が168円40銭で前週に比べ60銭下げ、6週連続で通算では1円50銭の値下がりとなった。東京は169円、埼玉が164円、千葉が165円となった。
街道沿いSSの表示価格も6月の目標は169円から、最近の中心値は162円~163円へと下落しているため、6~7円の値下がりとなっている。一方、7月からの仕切価格は3~4円の値下げとなっているため、2~3円か下げ過ぎという計算になる。そのため9月に入って市況立て直し(底上げ)を図る機運も出ているが、今後の仕切価格の改定が問題となる。値上げとなるのか値下げとなるか見定めての対応となる。
販売業者も市況維持に努めており、下げ止めから反転する時期にきているが、9月に入ると販売数量が減少するため、市況対策は難しい時期となる。低在庫で需給は安定しているため、大きく値崩れはしていないが、積極的に下げ止めに取り組むのか自然体で対応するのか、判断する時期に来たようである。