日刊ニュース

2014.09.30 のニュース

大口C重油の上期価格が決着

LSCは8万2970円 ~経費増、合成比率を変更~
 JX日鉱日石エネルギーは26日、上期(4~6月と7~9月)大口向けC重油価格が一括して決着したと発表した。LSC重油(電力向け)の4~6月は8万2970円/キロリットルで前期比で80円の値下げ、7~9月は8万2600円で370円の値下げとなった。円レートは102円/ドルの横ばいで推移、生産品CIF、国際価格も小幅な変動で止まったため小幅な値下がりで決着した。新年度(4月から)入りとなり、フォーミュラが一部変動となり、経費(精製コスト、タンク使用料など)が840円増で加算されることになった。また、合成比率は生産品、直脱品が75%、国際価格が25%での比率でコストを算出していたが、4月から70%対30%に変更された。その結果、380円のマイナスとなった。国産品の比率を下げて国際価格の比率がアップしたためマイナス要因となったが、経費増が認められたため、小幅なコスト増が認められることになった。
HSC重7万4150円 前期比下げも、7~9月は横ばいHSC原油は4~6月が7万4150円で前期に比べ1750円の値上がりとなった。4~9月は同値の7万4150円の横ばいとなった。
 4~6月のコスト変動をみると、石油税が250円/キロリットルのプラス、円レートで650円、生産品CIFで1050円、ボンドバンカーで300円の各マイナスとなり、相殺すると1750円のマイナス(値下げ)となった。
 原油CIFが108.7ドル/バーレルで2ドルの値下がり、ボンドバンカーで300円のマイナスとなった。
 石油税は2290円であったものが4月から2540円へと250円の増税(温暖化対策税)が十となったもの。
 7~9月は生産品CIFで300円の値上がりとなったが、ボンドバンカーが300円下げとなり、相殺されゼロとなり、4~6月価格の7万4150円の据え置きとなった。まったくの横ばいは珍しいが、為替、原油、ボンドバンカーは小幅な変動となったもの。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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