日刊ニュース

2014.10.28 のニュース

ガソリン仕切値下げ終了原油価格は安値で安定~新しい相場づくり模索~

ガソリン仕切価格は2週連続の通算6円/リットル(各週3円)の大幅値下げとなり、これで一連の値下げは終止符を打ったことになりそうである。原油価格(ドバイ)は84~5ドル/バーレル、為替も107~8円/ドルと安定して推移しているため、コスト面でみると変動幅は縮小されてきた。そのため今後は大幅な値下がりもなく、今が底値とみられ、今後は値上がりとなりそうである。原油価格の見通しは難しいが、東商取のガソリン先物も71円/リットルで取引が成立している。末端市況は、これから値下げとなるが、今後の見通し、今までの下げ過ぎ分を参考に新しい販売価格を打ち出すことになるが、安値は150円を割って140円台となってきた。
 ガソリン仕切価格は10月に入っては3週連続して値下がりとなっている。10日からJXが1円、出光が1円50銭の値下げとなったが、引き続き2週間で各6円の大幅な値下げとなり、累計では7円~7円50銭と値下げとなる。
 しかし、2週間で6円の大幅値下げで末端市況は本格的な値下げとなってきた。今週が新しい相場づくりとなるが、今回の大幅値下げと今までの先取り下げを調整したものとなる。
 街道沿いの160円相場は消え150円相場となっており、安値は140円台となっている。石油情報センターの調査価格(20日)は平均では164円となっているが、東京は165円となっている。埼玉が159円、千葉が160円となり、150円相場となっている。実勢は150円、安値は140円台となっている。
 仕切価格の大幅値下げで末端市況は一気に下落傾向をみせている。
 値下がりは当然であるが、原油価格は底値となっており、仕切価格も下げ止めとみて市況対策に取り組む時期に来たようである。14週連続の値下げとなり、次週の調査(27日)でも値下がりとなるが、その後は新しい相場づくりとなりそうである。直ちに値上げに転じることはないにしても小幅な変動に止まるものとみられる。
 原油価格も11月27日のOPEC総会を前にして新しい方向が示されるものとみられるため、原油動向を見定めての市況対策が求められてくる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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