2014.11.13 のニュース
11月ガソリン増販期待も 市況下落で危機感が強まる~減販続き節約が浸透~
11月入りで販売業者サイドはガソリンの需要回復に期待をかけているが、一方では、販売不振の継続、市況下落による減益という危機感を強めている。その意味では11月が正念場となる。ガソリン上期販売は前年対比で5.5%減という大幅な減販となったが、10月以降も減販、石連週報では12~3万キロリットルの不調である。ガソリン販売価格も150円/リットル台相場となっており、安値は140円台となっているが、ユーザーも一度節約すると元に戻ることは難しいようである。11月に入って増販を期待しているが、ここで需要回復しないと厳しい状況となる。市況下落によって安値感も出てくるが、消費税の反動で個人消費が伸び悩んでいると所得が増加しないことが浸透して景気も弱気な見通しも出てきた。
ガソリンの値下がりと11月の連休で車の利用増加を期待していたが、予想を下回りそうである。
原油が下落しているが、10月31日の日銀の金融緩和策を機に一気に為替が円安に進み、114~5円/ドルとなり、円安による景気回復の遅れが心配される状況となってきた。
ガソリン市況は急落しており、140円/リットル台が増加してきた。街道沿いSSでは150円台の維持を巡って攻防が続いている。安値は145~3円となっており、11月は安値による需要回復が期待されている。
これから年末商戦に入るため、11月で弾みをつけたいところである。販売不振が続いているため土、日特売、カード会員割引きも目立っている。
高値が続いたため節約が浸透しつつあり、140円台に値下がりしても即増販とはいかないようである。量販店などが安値攻勢をかけているため、値下がりが続きそうである。
しかし、仕切価格も据え置きから値上げに転じており、市況対策に取り組む時期にきている。原油は急落しているが、これに代わって為替が114~5円/ドルと円安となっており、原油下落分を吸収しており、円安値上げの状況となっている。
ただ原油急落というインパクトが強く、円安によるコスト増転嫁はユーザーにも説得を欠くとの心配もある。
加えて減販が続いているため、販売業者も弱気に転じており、周辺SSの出方を見守ることになると市況対策も難しくなる。