2014.11.18 のニュース
ガソリン154円で再構築 下げ過ぎ分を是正へ~減販でSS経営難が続く~
ガソリン市況は下落が続いているが、首都圏では街道沿いのボトム価格を154~5円/リットルを目安に再構築する方向にある。仕切価格は、10月末から据え置きが続いているが、末端市況は値下がりしており、街道沿いでは150円の攻防が続き、安値は150円を割って143~5円も散見するが、下げ過ぎを是正することになる。仕切価格は、消費税込みで144~5円となっており、これにマージンを10円加算しても154~5円相場となる。末端市況は、仕切価格の値上げにより、7月から下落が続いているが、結果的には下げ過ぎとなり、マージンが低下しており、SS経営の業績は悪化している。加えてガソリン販売が大幅な減少、油外収益も減少しているため、ますます厳しい状況にある。そのため、これから年末商戦入りを前に、ようやく適正マージン確保に取り組むことになる。
石油情報センターの調査価格(10日)では、全国平
均が159円50銭で前週比では60銭の下げ、東京が160円、神奈川が157円、千葉が155円、埼玉が154円となっており、下落が続いている。
7月から10円以上の値下がりとなっており、安値は150円を割っており、143~5円も散見される。
街道沿いでは150円台の維持が厳しい状況にあり、このままだと140円相場となりそうである。
加え減販が続いているため、SSは経営難となっており、年末商戦入りを前に資金繰りも厳しくなっている。
これから増販も期待できるのと灯油もシーズン入りとなるため明るい材料もあるが、マージン確保を狙うことになる。
しかし、下落が続いているため、販売業者の足並みが揃うか否かは流動的である。
ここにきて原油が再下落をみせているため、難しい状況になっている。為替が116円/ドルと円安となり、原油安を相殺して仕切価格が据え置きとなっているが、今後の原油価格の動向が注目される。
原油価格は27日のOPEC総会を前にしての産油国間のかけ引き、地政学リスク、アメリカなどの経済指標で大きく変動するが、見通し難となっている。産油国の財政、シェールオイルの開発コストから限界とみられる80ドルを割り込んでおり、下げ過ぎとの見方もあるが、予想は当たらない状況が続いている。