2014.11.27 のニュース
石連 リソースの効果的投入 異常現象の発生が増加
石油連盟は、産業保安に関する自主行動計画フォローアップ概要をまとめた。
《異常現象の発生状況》については①2013年異常現象発生数は15件増加し54件となった、②要注意事例は13件から6件へと減少した、③高圧ガス保安法のA級、B級事故の発生は無かった、④事象として、オフサイド配管・漏洩が多いという傾向に大きな変化はなかった。
設備のリスクに応じた点検・補修計画の作成、異常現象等の点検計画への反映等をおこなっているが、長大な配管検査には燃菅掛かることから、効果が表れるにはタイムラグが存在する。
異常現象増加の要因は特定できないが、各社は防止のため巡回パトロールの強化、点検計画の前倒しなどによって早期発見に努めている。
産業保安に関する取組みについては、①経営トップのメッセージ発信、HPやCSR報告書での公表、②現場との一体活動、③具体的な目標の設定、④安全活動の進捗評価、リスクコミュニケーションの実施など。
石連の取組みは、安全活動、地震・防災、地盤・基礎補強工法などの各種の講演会、説明会の開催などを実施。
自然災害への取組みとしては、国の補助制度を活用した大規模地震時における製油所の安全停止、供給機能の確保、早期復旧対策を実施中である。
以上の点を踏まえ、石連は産業保安に関する自主行動計画を見直すことにしており、異常現象の中に潜む潜在リスクの可能性があることを認識し、リソースを効果的に投入して自主行動計画を実施する。