日刊ニュース

2014.12.01 のニュース

WTI続落73.69ドル 原油在庫が予想以上に増加

 26日のNYMEXの原油先物相場は、OPECの減産観測が後退する中で売られ、3営業日続落した。WTIの中心限月1月物は前日終値比0.40㌦安の73.69㌦と、終値ベースとしては2010年9月下旬以来の安値水準で終了した。
 ベネズエラなどの一部加盟国が価格下落の対策として減産を主張する一方、盟主サウジアラビアは市場の動向を静観すると見られている。OPECの総会を翌27日に控え、減産に踏み切る可能性が低いとの観測が広かったため、原油は売り圧力が高まった。
 また、朝方発表された米新規失業保険申請件数や、11月のミシガン消費者景況感指数などがさえない内容だったことも、原油の下押し要因となった。
 この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫が前週比190万バーレル増と、市場予想を大幅に上回る積み増し幅だった。半面、留出油は160万バーレル減と、減少幅は市場予想よりも大きかった。強弱まちまちの統計数字を受けて、一時売り買い
が交錯した。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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