日刊ニュース

2014.12.16 のニュース

ガソリン、灯油は低在庫で推移 値下げで年末商戦入り~需給タイトで増販期待~

年末にきてガソリンの製品在庫(6日)は158万キロリットルで前週に比べ9万キロリットルの減、160万キロリットルを割る低位となっている。灯油の324万キロリットルも低位にあり、このまま年末商戦に入る。両油種も例年に比べると低位であるが、販売数量が減少しているのと、流通合理化が進み、低在庫でも供給が確保される体制が整ったことになる。需給もタイトで推移している。ガソリンと灯油の販売は12月が1年間で一番多い月であるため、元売、販売業者とも増販を期待している。特に原油価格が続落しているため仕切価格が値下がりしているため、12月に入って一段と値下がりすることになる。ガソリンは車を利用した帰省、旅行で増加しそうである。昨年12月は減販となっているため、増販も見込めそうである。
 ガソリンの仕切価格は12月に入って2週間で6~7円の大幅な値下げとなった。その結果、末端市況は街道沿いSSでは140円相場となっている。140円になれば、夏場の170円相場に比べると大幅な値下がりとなるため、ユーザーも安値感から車の利用が増加しそうである。
 夏場は天候不順と高値から数量を決めての限定給油が多くなり、節約志向が強まった。しかし、ガソリン価格が値下がりしたのと円安で海外旅行が割安となり、年末年始は国内旅行が増加しそうである。
 更に9連休となるため車での旅行が増加するとの見方が強くなっている。加えて安値は140円割れも散見しそうである。安値販売でマージン減となり、薄利多売の商法の復活も心配されるが、SSでの来客が増えることは油外収益増につながるため、久しぶりに増収、増益が期待できそうである。
 特に夏場商戦は台風、天候不順で大幅な減販となったため、12月商戦に期待をかけている。
 灯油については、天候次第の商品であるため、冷え込みを待つことになる。それでも販売価格は10円程度の値下がりとなっているため、販売数量は確保でぎそうである。電気、ガスヘの転換はやむを得ないため、減販は予想されるものの、本格的な寒波が到来すれば荷動きは活発化する。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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