日刊ニュース

2014.12.19 のニュース

JX、出光は4円値下げ ガソリン、中間留分は同額下げ~12月入りで3週連続して大幅下げ~

ガソリンの仕切価格は、18日からの適用でJXが4円(前週は3円)、出光が4円(3円50銭)の値下げとなった。中間留分も4円の値下げとなった。12月に入って3週連続の値下げとなり、通算するとガソリンは10円(JX)~11円50銭(出光)の大幅な値下げとなる。原油価格が11月27日のOPEC総会で減産見送りとなったことから加速して値下がりしており、WTIが55ドル/バーレル、ドバイも56ドルへと急落している。その結果、仕切価格も連続して値下がりしているが、販売業者も末端市況の相場づくりには苦慮している。これだけ大幅な値下がりが連続することになると次週の値下がりを見込んで買い控えも出るが、まだ底値が見えてこないようである。末端市況は街道沿いSSでは140円/リットル台、安値は130円台になっており、さらに値下げとなる安値は130円維持の攻防となる。
 ガソリン仕切価格は4円の大幅値下げとなった。原油が続落していることになるが、60ドルを割って55~6ドル/バーレルと値下がりとなっているため、底値が見え
ず、販売業者も市況対策に苦慮している。連続した値下げ局面であるため目標を設けて市場を形成するのは難しくなっている。
 石油情報センターの調査価格(15日)は、ガソリンが平均で152円40銭となり、前週に比べると2円90銭の値下がり、22週連続値下げとなった。仕切価格は4円の値下げとなったことから、次週も値下がりが見込まれている。
 そのため、ユーザーも買い控えに出て値上げを待つ動きもあり、荷動きも変則的になっている。掛売は毎週3~4円の値下げとなると月決めの決済、価格の折衝も難しくなる。
 大口の灯油などは、底値とみてユーザーに納入すると、次週では大幅な値下げとなるケースが出ている。仕入れも注文した時点と納入した時点では大幅な価格差が生じるため、注文のタイミングも影響してくる。年末となり、正月休みを前にして買い控えが出ることが予想される。
 しかし、原油価格も今のところ続落しているが、中東情勢の変化による地政学的リスクが再発すれば、一気に値上がりすることが予想されるが、一般の特約店筋は自然体で購入する方策をとっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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