2015.01.09 のニュース
WTI続落47.93ドル 5年9ヵ月の安値
6日のNYMEXの原油先物相場は、原油の供給過剰懸念が引き続き圧迫要因となり、4営業日続落した。米国産標準油種WT12月物は、前日終値比2.11ドル安の47.93ドルと中心限月の終値ベースでは2009年4月21日以来約5年9ヵ月ぶりの安値で終了した。朝方は、外為市場のドル高・ユーロ安進行に伴う割高感に押され、徐々に値を消した。米サプライ管理協会(ISM)非製造業景況指数や米製造業受注統計が予想よりも低調だったことからドルが売りに転じる場面もあったが、原油相場での買い戻しは限定的だった。世界的な供給過剰懸念が市場を覆う中、原油相場の先安観は根強く、電子取引では一時47.55ドルまで下落。引け際にはまとまった売りが出て出来高を押し上げた。
米石油協会(API)が今夕、米エネルギー情報局(EIA)が7日朝にそれぞれ発表する週報を控え、原油・同製品の積み増し懸念も相場を圧迫した。市場予想によると、2日までの1週間の原油在庫は前週比90万バーレルの積み増しが見込まれている。