2015.01.09 のニュース
仕切価格 JX50銭、出光は2円値下げ 年明けも値下げが続く~年末は市況対策に苦慮~
ガソリンの仕切価格は、8日から適用でJXが50銭、出光は2円の各値下げとなった。昭和シェルは1円の値下げとなった。仕切価格は12月になって連続して値下げとなり相場平均ではJXが7円60銭値下げ(累計では13円値下げ)、出光が9円20銭値下げ(12円50銭値下げ)となった。
1月になっても連続値下げとなった原油価格は年明けで50ドル割れ(WTIは47ドル台)の低位となっており、東商取の先物もガソリンは値下がりしている。そのため、末端市況も値下がりが見込まれる状況となっているが仕切価格が連続して値下がりしているため、販売業者の対応は難しくなっている。原油は50ドル台で安定するかにみえたが40ドル台へと下落したため、末端市況の下落に拍車がかかる心配も出てきた。
仕切価格の値下がりによりガソリンの末端市況は下落が続いているが石油情報センター調査(5日)ではで145円20銭となり前週に比べ3円90銭の大幅な値
下がりとなった。24週連続の値下がりとなった。
年末、年始市況は下落しているが街道沿いSSでは130円相場となり、安値は130円を割っているがさらに値下がりが予想される状況となってきた。販売業者は130円相場となったため、需要回復のきざしがみえたことからひと安心となった。だが原油が続落して仕切価格の連続値下がりとなったため見通し難となり対応に苦慮している。
08年時のように急騰、急落となっており、どの時点で下げ止めとなるか予想は難しい。原油価格は昨年度からみると半値となっているため年末には下げ止めが見込まれたが、年明けで再下落となったため、下げ過ぎを警戒する心配も出ているが原油価格を見定めながら仕切に取組むが、仕切価格の値下げのテンポが速いため戸惑いをみせている。