日刊ニュース

2015.01.16 のニュース

原油45ドルへと一段下げ ガソリンの先物は48円に

 原油価格はWTI、ブレントも45ドル/バーレル台へと一段と下落した。これを受けて東商取の先物も原油は33円/リットル、ガソリン、灯油は48円/リットルと50円を割った。原油価格の下落は、産油国の減産見送りが続いているのとゴールドマンサックスが15年の原油価格の見通しを41ドル(WTI)に下方修正したことが要因となった。
 原油価格の続落は、ガソリンの仕切価格も続落することになり末端市況も値下がりとなっている。販売業者サイドも仕切価格の改定が原油連動となったことから見通しが読めるため、先行して値下げするケースが出てきた。業転連動の場合は、元売の方針を待って対応していたが、原油連動の場合は、原油の先物市況をみて対応することが可能となったため先取りして値下がりとなる。
 在庫も160万キロリットルの低水準であり、需給も安定し
ているが、値下げ局面となると、どうしても下げ圧力がかかる。街道沿いガソリン市況は130円台の攻防が続いているが安値は120円台が増加している。
 それでもSSでは、タンクに在庫を3~4日分を保有しているため、直ちに値下げすると在庫分は逆ザヤとなる。そのため値下げ局面では、高値在庫分を払い出した後で値下げするとか、緩やかに値下げしてマージンを確保すべきであるが、値下げは早く、値上げは遅れるのが、販売業界の慣例となっている。
 この慣例を是正すべきであるが、LPガス業界では、輸入価格(CP)が値下がりしているが、末端市況の値下がりが遅いことが問題になっている。価格競争が少ないとの特殊な事情が反映しているが、石油販売業界も、先取り値下げは自粛すべきである。
 石油販売業界には異業種のHC、ノンブランド、量販店などが多いため競争が激しいが、適正マージンは確保すべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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