日刊ニュース

2015.01.27 のニュース

ガソリン仕切連続値下げ 業者、市況対策も正念場に~原油安定で下げ止めの時期に~

ガソリンの仕切価格は、1月に入っても連続して値下がりが続いているため、販売業者サイドは市況対策に取り組んでいるが、相場づくりに苦慮している。昨年12月、今年1月と大幅で連続して値下げとなったため、街道沿いの安値は130円を割って120円台に入っており、カード会員割引となると110円台にもなる。当面は130円台維持に努めることになるが、原油価格は安定してきたため、このあたりで下げ止めが見込まれている。為替は118円/ドル台と若干の円高に転じているが、原油価格は45~6円/バーレルベースで推移しているため、このままの水準で推移すれば、仕切価格も据え置きとなりそうである。ただ、これから2月に向けてガソリンの販売が落ち込む時期となるため、価格競争が心配されるため注視するべきである。
 ガソリンの仕切価格は、22日から2~3円/バーレルの値下げとなり、末端市況は値下がりが予想される。石油情報センター調査(19日)は平均で139円60銭/リットルとなり、前週に比べ3円の値下がりとなった。調査後に仕切価格が値下がりしたため、次回の26日調査では末端市況は値下がりとなる。
 この調査価格は、139円台に入ったことになるが、街道沿いSSの表示価格は138円の維持も難しくなり120円台が見込まれている。既に安値(セルフ)は120円割れとなっているSSもあり、さらに値下がりが心配される。販売数量は値下がりしたことで需要が回復の兆しをみせ、昨年12月は前年比で横ばい、1月も横ばいを期待している。販売動向をみると値下がりが予想されるため、月末、週末などでは買い控えが発生することになり、その反動で販売数量にバラツキが生じるケースも出ている。
 毎週値下がりが続くことでユーザーの給油方式も数量を限定にして給油する方式から満タンとするケースが増加してきた。
 販売価格に対しても安値を求めて移動していたが、値下がりしたとの安心感から販売価格に対しても安値を求めて移動していたが、価格に対しても敏感に反応することはなくなってきた。
 地域価格差とセルフとフルサービスSSの間には価格差が残っているが、120円台となると、価格差は縮小してきたため、価格競争も若干下火となってきた。
 しかし、正月商戦の反動で、これからは販売数量が減少するため価格競争の再燃が心配されている。今のところ販売業者はマージンを確保しているが、減販となると値下げするケースも出てくるが、これからの下げ止めの時期に入ることから、新しい市況対策が求め
られる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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